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生徒さんのスタージュ体験記-その3

火曜日, 6月 14th, 2011 by

生徒さんのスタージュ体験記その3(最終)です。
Fさんありがとうございました!!!
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★最後に

今まで教わった事と今回のアトリエでは、絵付け、ガラスカット、モンタージュ、
パテ方法等至る所に少しずつ違いがあったのが凄く新鮮でした。
人物の顔・肌表現の部分で大本の線描き以外はグリザイユのton chairを水で溶いて
putoisの筆で剥いだりして、数度焼きを入れて徐々にトーンを変えていく方法を採り、
こんな手法もあるんだ!と私としては新しい発見でした。

それとLa Bastide d’Engras教会窓の作業が終わってからは
好きな事をしていいよと言われたので、Lyrac教会窓の
修復(クリーニング、鉛線の組み直し、はんだ、パテ、磨き)、
それから個人的な制作として聖母子像のミニチュア簡易ver.ステンドや
フュージング、ティファニーの鏡等々を作らせてもらいました。

フュージングは実際に自分がやるまではあまり気が乗らないと言うか
少し幼稚で趣味範囲のものと思っていましたが表現次第で幅が広く、
実際に体験してみてイメージが変わりました。
例えば、私は植物を題材にしたのですが、葉っぱ部分の表現で、
緑色のガラス裏から(←裏からがポイント!)グリザイユ黒でダマの要領で
葉脈を描き焼き付ける。
花びらを立体的に表現したい時にはガラスを形が 残る程度に粉々に
砕きそれを花びら部分に盛る。
等々、言葉ではなかなか表現するのが難しいですが、様々な技法があり、
今後もっと深い部分が知りたいと思いました。

それからLa Bastide d’Engrasの教会はステンドの他にも内装がかなり傷んでおり、
全体に修復作業が施されている最中で、壁画を描いている方達と触れ合えたり、
教会ステンド修復に一番興味を持っている私にとっては実際の修復現場が
見れる事だけですらとても新鮮でした。
それに足場にのぼる事が出来たのも最高の経験でした。
要修復のステンド窓からステンドを取り外す為に周囲の壁を金槌等で打って砕いたり、
サッシを填めたり、修復ステンドを設置しに行ったり。
他、状態は良好だけど少しだけ割れガラスがあるステンド窓には、
ティファニー用のような接着部分のある鉛線を使って教会窓に対して
直にはんだ付けをしたり、実際の現場での対処法と言うか
仕事を体験することができました。

★これからの夢

私は16歳の時からフランスの教会ステンドに興味を持ち、高校卒業前から
松田先生のアトリエに留学したいと思い、大学卒業後も想いは変わらず
その後留学資金を貯め、本当なら2009年に勉強しに行く予定でしたが
定員オーバーでNGだったので、昨年念願叶いお世話になることが出来ました。
今後の展望、私の今一番の理想はフランスのアトリエで雇ってもらう事です。
私はクリエーションもそうですが、フランスでの教会ステンドの修復に非常に
興味を持っているのでフランス国内での仕事を希望しています。
それに今までは先生のアトリエで組み立てまでの工程を勉強させて頂きましたが、
今回のアトリエで修復作業を経験し、実際問題、鉄工所との連携・トラックや足場の
手配・必要機械の装備等々、 業者に頼めば問題ないのかもしれませんが、
今の私一人じゃ到底無理で、既存のアトリエで且つフランスでと思っています。

ただ実際にナンシーの学校でステンドを教えていた先生と知り合い
お話を聞く機会があったのですが、その方はあまりにも生徒のステンド関係の
就職先がなさすぎて、心痛し先生を辞めてしまったとの事でした。
その後は隠居的な形で南仏でアトリエを開き、ステンド教室をしたり、
趣味の範囲での活動をしているとの事で。。。
日本人の私がフランス国内でステンドの仕事を探すのは本当に難しいとは
思いますが、何とか実現させたいと思っています!

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