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Categories » ‘アトリエから’

サンジュスト工場へ

5月 30th, 2013 by

こちらも毎年恒例となっていますが、ステンドグラス用のガラスを
今も伝統の技術で生産し続けているサンゴバン社、今は子会社となって
サンジュストという社名になりましたが、そこの工場を見学に 行って参りました。

St.just

今回は個人的には不思議な見学となりました。
といいますのも、現在の工場長が日本語がお上手で、 工場長自らが日本語で
工場内を案内してくださったからです。 ありがたしです。

ディレクター室で

何か変わったところといえば。。。
シリンダー状に吹かれたガラスを再度熱し、開いて平らに整形するわけですが、
平らにしてから徐冷するための設備がリニューアルされたようです。
以前より生産性が上がるのだとか。
広報の方は、前の古いタイプのものがよかったわ、と残念がっていましたが。
10年間ほどに渡ってこの工場を見てきましたが、人の移り変わり、 設備などなど、
他のことも含めて時代の変化を感じてしまいます。

徐冷設備

話は飛びますが、こちらの工場長であるフィリップ・ヴァレリーさんは
写真家としても活躍されています。
6月下旬から東京にて展覧会が開催されるとのこと。
みなさんチャンスありましたら足を運んでみてください。
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2013/valery/

こちらはいつも工場見学時に宿泊しているホテルです。
2005年頃?からだったか、それ以来ずっとこちらに宿泊しています。
田舎の安宿といったところでしょうか。
2007年にはオーナーが変わり、今は若い夫婦が切り盛りしています。

Hotel de l'Avenue

最初の第一歩

5月 17th, 2013 by

 

あっという間に今年のステンドグラス長期プログラムも2か月目に入り、
みなさん1作目の絵付けの課題が無事終了いたしました。

kawasaki13

minakawa

Nさん

ガラスの裏側から入れるエナメルは、焼成温度によって多少発色が変わってくる
ため、思っている色を出すのって難しいのですが、みなさん最初にしては
うまくできていると思います。

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今年のシャルトル

5月 17th, 2013 by

今年もう5月。
春の訪れがものすごく遅かったフランスですが、庭のさくらんぼ、洋ナシ、桃等、
ちゃんとたくさん実が成っていて、意外と豊作になりそうです。

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そんな中、先日恒例のシャルトルの大聖堂見学に行って参りました。
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どんどん内装が修復されていく大聖堂。
最近はすっかり石壁が柱が白くなり、聖堂内が明るいです。
最終的には、やはり歴史ある世界遺産として、重厚さが少し失われてしまうのでは?
とも考えてしまうのですが、保存、維持のためにはしょうがないのかもしれません。
ステンドグラスなんかは外に1枚ガラスを入れてプロテクトしていますから、
今後修復もそんなには必要なくなるかもしれません。

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国際ステンドグラスセンターでは、ドイツ人ステンドグラス作家展が
行われていました。シュタイナーとか聞いたことのある作家の名前も
ありました。

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鉛ケームを使わないパネル、ガラスを重ねて貼り付けたパネル、隣り合った
ガラス通しを貼り付けている?パネルなどなど、テクニック的にもおもしろい
ものがたくさん展示されています。
ここを訪れますと、ステンドグラスの未来の姿って、どんなことになるのだろう?
と考えさせられますが、伝統技法はきっとなくならないのではないかなあと
思います。バラエティになってきた、といった感じでしょうか。

下はシャルトルまでの道のり。穀倉地帯なのでどこまでも平野が広がっています。

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カラフルなグリザイユ

1月 29th, 2013 by

ステンドグラスの絵付けには、グリザイユという顔料を使用します。
グリザイユにはいろいろな色があります。
こちらのステンドグラスプログラムを受講された生徒さんたちは 大抵、
フランスのグリザイユを帰国前に購入して帰るのですが、 グリザイユには
いろいろな色があって、みなさん色見本を制作して 持って帰っています。


ここではDebitusというメーカーのものを使用していますが、 全部で20色ほどあります。
ステンドグラスをデザインするにおいて、どういう色を使うかは、
基本的にガラスを主体(どの色ガラスを使うか)に考えますが、 一部、
このような色のグリザイユを使って、作品に幅を持たせることも 可能です。


個人的には黒、茶系統意外ですと、ブルーやグリーン、黄色っぽいものは
結構使っています。
これにエナメルやシルバーステイン(ジョンダルジョン)を使い分けると、
いろいろと展開ができるわけです。

 

2012年度の力作

1月 8th, 2013 by

新しい年も明けて、フランスは今日から学校も始まり、バカンスムード
が終わったかなという感じがします。
年末は生徒さんの作品の追い込み作業や帰国準備などもあって、ばたばた
としていましたが、みなさん無事課題を終えて帰国の途に着かれました。

さて今回は9か月コースを受講した方が2名いましたので、それぞれの
自主制作課題の作品を紹介したいと思います。
この限られた期間の中、ある程度のレベルに持ってこれたかなと、
そう思えた作品です。

まずはSさんの作品。
画家モディリアーニにインスピレーションを受けての作品です。
画家本人の写真と彼の描いたポール・ギヨームのポートレートを
コラージュしたもの。
あまり明るいガラスを使っておらず、全体としてシックな感じですが、
ステンドグラスとして綺麗に仕上がっています。

同じくSさんの2作目。
東京の夜景がモチーフです。
フラッシュガラスとフッ化水素を使った作品です。

 

次はIさんのオリジナル。
ストーリー性のある作品です。見るたびに優しい絵だなあと感じます。
淡い感じをうまくグリザイユで表現できていると思います。

Iさんの2作目。モンサンミッシェルの夜の風景です。
ふたりとも夜の景色を選ぶなんてめずらしいのですが、最初どうなるかなと
思ったものの、綺麗に仕上がっていると思います。
ふたりとも細かい作業には向いているようですね。