モンタルジーの町

モンタルジー(Montargis)は、ガティネ地方のベニスと謳われ、セーヌ河とロワール河を結ぶブリアール運河沿いにある美しい町です。市内中心は小さな運河が張り巡らされ、たくさんの橋が架かっています。橋のひとつは、エッフェル塔を作ったエッフェル氏が手がけたものもあります。

近辺にはフォンテンブロー、バルビゾン、またワインで有名なシャブリ、陶器のジアン、ロワール河の古城など、有名な場所が多く点在しています。パリからは約110キロ南にあり、パリ市内の国鉄リヨン駅から列車で1時間半ほどのところにあります。

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サント・マドレーヌ教会−さむらいのステンドグラス

モンタルジーの町の中心にあるサント・マドレーヌ教会は、初めは12世紀ごろから建立され、19世紀には当時トゥールにアトリエのあったAtelier Lobinによってステンドグラスが制作、施工され、今も色鮮やかな光があふれています。

19世紀のステンドグラスは、いわゆる絵画的ステンドグラス、と呼ばれているもので写実的で緻密な絵付けが施されています。ステンドグラスの絵付けのテクニックとしては一番難しいレベルに値すると言ってよいでしょう。

さて、この教会にはめずらしいモチーフのステンドグラスがあります。『さむらいのステンドグラス』−フランシスコ・ザビエルがその昔日本を訪れて人々に布教している姿が描かれています。日本人から見ると、少し建物その他が日本らしくないように感じられるものの、中央の着物の女性や鎧を付けた武士などは、どう見ても舞台が日本であるということがわかります。

ステンドグラスの技術的な面では、鎧や着物の部分等が非常に緻密にかつ美しく描かれていて、非常に絵付けのレベルが高いです。ここまでの表現がガラス絵付けで可能なのだなと驚かされる一方で、ステンドグラスの全てを知らずしては、辿りつけないレベルだということも痛感させられます。

今のところ、このようなモチーフ(日本が舞台)のステンドグラスは他に見たことがなく、非常に稀です。当時教会のステンドグラスは、裕福な人の寄贈がほとんどだったらしく、モチーフは、その寄贈者が好みで決めたそうなので、なぜこのシーンを選んだかは、寄贈者のみが知るのみです。是非モンタルジーを訪れた際は、このさむらいのステンドグラスを見に行ってみてください。

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